ギリシャ神話のプロメテウスのエピソード、というと大層だけれども、パンドラの箱のお話と言えば誰でも知っていることだろう。開けちゃダメよーと言われていながら好奇心旺盛のパンドラちゃんが開けてしまった箱、その箱からありとあらゆる災厄が飛び出し、慌てて閉めた箱には「あるもの」だけが残った、というあれである。
さて、その残った「あるもの」だが、人によって記憶している語句が違っているようだ。「希望だ。」というのはよく聞くし、私も最初に聞いたのはそうだった。「いや、絶望だよ。」という人もいる。実際どうなのかというと、以前神話系を漁っていたころに調べたところ、私としてはどうやら前兆というのが正解だという結論に至った。
前兆、これから起こる災難を知ってしまうことは、人間から希望を奪う。それだけは防がれたので、人間には希望が残された。つまりパンドラの箱には災厄となるものしか入っていなかった、ということ。なぜなら、ゼウスがお仕置きを目的として仕込んだものだから。
希望だと思ってた人はたぶん聞き間違えたか、省略して覚えてたか、ウソ教えられたか。考えてみれば、災厄が出て行って希望が残ったのなら、この世に希望はないことになるし。それは切ないよね。
箱じゃなくて壷という場合もあるらしい。また、パンドラが慌てて閉めようとしたときに、「希望(盲目)」が飛び出してきます。たったひとつ匣に残ったのは、「未来視の災い(これから起こることを全て知る絶望)」だった
という解説も。参考:パンドラの壷-Noblesse Oblige