この調査は15歳が対象ということだが、思うに理科嫌いの子供が多くなるきっかけは小学校教育にありそうだ。何年か前に小学5年と6年の理科の教科書を見る機会があったのだけれども、例えば天体分野で「星と太陽」だったか、そういう項があって、「太陽は東から登って南の空を通り、西に沈む」と書いてある。星は東西南北それぞれの空の見え方を解説している。まあ書いてあることはその通りだが、なぜそう見えるのかという理由の部分の言及は一切なかった。天動説を信じている子供が多いとかいう記事があったが、そりゃ仕様がないよ。教えてないんだから。教科書には書いていなくとも教師が補足しているのかもしれないが、授業時間の問題などもあるし、教えてない先生も多いのだろう。
例えばそこで太陽系の位置関係に触れ、更に銀河系、そしてそれが実は外にはうじゃうじゃなどという感じで宇宙のスケールを想像させたりすると、きっと子供のウケは良くなると思うのだが。