小さい頃はともかく、今はもう食べ物の好き嫌いはなくて、何でも食べられます。ある一品を除いて。それは何かというと、ロールキャベツ。ほんとにこれだけはダメ。
子供の頃、うちの母が初めて作ったロールキャベツが食卓に並びました。たまたまその日私は体調が良くなくて、ロールキャベツを口に入れた途端に気持ち悪くなって戻しそうになりました。別にその味が悪かったのではなく、他のものでも同じだったのだろうと思うのですが、その瞬間これは食べたくないと感じたのです。それでも出されたものを残すと親に叱られるので、無理に詰め込んだのでした。それが悪かった。
実際、ロールキャベツというのがどういうものでどういう味なのか今でも知りません。たぶん食べてみたら美味しいのでしょう。しかしロールキャベツと聞くとその出来事が思い出されて、ダメなのですね。知らずに食べ終わってから「美味かったね。今の何?」「今のはロールキャベツだよ」ということになったら、多分もう大丈夫になるんでしょう。