女性宮家を新たに創設し皇室存続の安定を図るという問題。これは、現状では例えば愛子様が結婚なさったら一般人におなりになるが、それを改正して宮家として皇室に留まっていただくというのが趣旨。もっともらしい理屈だが私は反対する。理由として例を挙げると、愛子様が山田太郎という人物と結婚されて男子が生まれたとすると、当然ながら皇室典範を改正して天皇後継候補としようという動きが出るはずだが、これは天皇家男子ではなくてあくまで「山田家男子」であって、即位などした時点で長く続いた天皇家断絶。山田王朝の始まりとなる。すなわち日本国が終了し新たに「山田朝日本」になるということ。想像するだけでも恐ろしい。
今回野田総理が古来、皇位継承が男系で続いてきた歴史的な重みを受け止める
という発言で慎重姿勢を表したことは素直に評価すべきだが、この人の言うことは残念ながら一貫性がなくて信用できない。何より女性宮家創設の議論自体が必要ない。皇室から離脱させられた旧宮家、旧皇族の復帰がまず第一。